2016年11月19日土曜日

家族の合流とCase Competition x 2

前述の通り、Kellogg入学前にACEなるKelloggのサマースクールに7月から入っていたわけなのですが、うちの息子の誕生日はその直前の6月。

皆様ご存じかもしれませんが(僕は子供が生まれてから知りましたが)、子供は生後3か月くらいまでは飛行機に乗れません。首が座ってないからだとか。

首さえ座ればいいのか?

明らかに他にも色々良くないだろ。

そもそも赤子のみならず人間は高度1万メートルを時速800kmとかで移動するようには出来てない。どう考えても。アトムかと。

ということで、うちはMBAの冬休みまでは妻子が日本に残り、冬に合流したのですが....






2012年12月、家族が渡米して新しい生活がスタート。渡米時生後6か月の息子は可愛いんだが、やはり手がかかる。

大半のことは妻がやってくれているが、風呂に入れるのは僕の役目。

まぁ暴れる暴れる。頭洗うのも難しい。

難しいので普通にシャワーを掛ける。

泣く。

妻に呆れられる。


毎日子供を洗って、妻に渡した後、自分の風呂を終わらし、妻が風呂に入っている間は自分が子供を見る、で、夕飯を皆で食べるという流れ。

微笑ましい風景且つ日本で普通に働いていたら絶対に出来ない生活なので、貴重。

但し、1日固定で3,4時間取られてしまうので、睡眠時間の削られ方も半端じゃない。

結果、ネットサーフィンの時間が減った。


いいことじゃないか?


いえいえ… 気分転換は必要なものです。よって睡眠時間とネットサーフィンの時間を同じくらい削るという解決策。


そんな中、1月初旬にJP Morgan M&A ChallengeなるM&A関連のケースコンペに出場。

投資銀行に就職したい外人から助けてくれ、と言われ、IB出身者とコンサル出身者を引き入れボランティア気分で参加。

24時間でどれだけ良いプレゼンを作れるか、という頭のおかしいコンペティション。

悪の元凶(主催者)はCase Competitionの名前の通りJPモルガン。


しかし、如何せん一旦作業が始まると自分のフィールドなのでかなり熱が入ってしまい、結局21時間くらいフル活動。渾身のプレゼン資料を作る。

で、プレゼンは就職に本気でアピールしたがっている外人3人に任せる…が、これがいけなかった。

人が作ったValuationとプレゼン資料でM&Aを語るのは素人にはやはり辛かったようで、プレゼン自体はいまいち。

でも結果は2位。


そう…本気でプレゼンしてれば1位だったんじゃないかと…


最初はボランティア気分だったのにかなり悔しい。

但し、自分でプレゼンしてたら英語でのプレゼン能力の低さというデメリットもあったのも間違いないが。



そこで、2月にもう一つWharton Buyout Competitionなるバイアウト/PE関連のケースコンペに、本気のメンバーで参加することに。

これは全米のトップMBAスクールから、Whartonに代表チームが送り込まれて競うという中々熱いもの。


自分を含めてPE出身者2名、IB出身者1名、LBOローン及びLP投資経験者1名、コンサル出身者1名という会心のチームを組成し、どこの投資銀行でもこんなチーム作れないぞっていう勢いで応募書類を作成したところ、Kellogg代表に選ばれ、光栄さの3倍くらいのプレッシャーを感じることに。


そして、勝手に手を広げて忙しくなっている僕に妻が呆れる…。


こちらは開催日の1週間前に対象企業名が送付されてくる。

我々の時はThe Children's Placeという子供服企業。

結構色んなショッピングセンターに入っている有名企業。


だが、いかんせん他国のリテールビジネスは中々分析が難しい。


とりあえずガツガツとLBOモデルを作成し、マーケット分析をし、出店戦略を構築し、Valuationをして...と普通にやることは一通りやったのだが、やはりマーケティング的な部分の戦略はあまり描けなかった。


で、本番当日にWhartonに乗り込んで、米国PEファンドのディレクターとかが並ぶ玄人審査員に対してプレゼン。


そして分かったこと。


この仕事、英語でやるにはまだ早かった。


日本語でも高度な思考能力とコミュニケーション能力が求められる中、英語で本場のやつら相手に説得力あるプレゼンするのは難し過ぎる。


加えて、リテールマーケットの見方みたいな柔らかい話になった途端、こちらも突然ふわふわし出して説得力低下。


結果、どのような評価をされたのかは分からないが、賞金が貰える上位3組には入れず。


トップMBAから代表者が集まった大会なので仕方ないと言えば仕方ないのだが、やはりアメリカでこいつらと競いながらPEやるって難しいんだぁ、と悟る。


別記事に記載の通り、そんな経験も踏まえてAsiaならまだいけるか?と思い、SingaporeのPEファンドでのインターンをやったりもするわけですが...



家族を帯同されるご予定の皆様、Kelloggの公私のバランスは異常に難しいです。

が、せっかくのMBA生活を家族とも楽しむことも、自分の成長に変えることも、両方大事ですので頑張りましょう。

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