2016年11月26日土曜日

MBA受験からKellogg全体を振り返って

MBAで人生変わったって言う人いますよね?

僕は人生が変わったかは分かりません。行ってなくても大きな括りでは同じような人生だったかもしれません。

じゃあ行かなくて良かったか?


それはあり得ません!


絶対に行って良かった。


行かなかった人生が考えられない。


心の底からKelloggに感謝しています。


そんな風に思えた、思わせてくれたMBA受験からMBA生活でした。


ちょっと纏めて振り返ってみます。




2年間と受験生活を振り返ってみて思うことは、まず想像以上に大変だったこと。

受験の苦しさも凄まじかった。

人生であれ以上勉強することも、あれ以上プレッシャーを受けることもそうそう無いだろう。

MBAトップスクールに受かった瞬間よりもGMATというこの世のものとは思えないほど辛いテストで良い点が出た瞬間の方がよっぽど嬉しかった。

あの受験を経て、何でも死ぬ気で頑張れば何とかなる、という自信と、その過程で得た多様で本当に優秀な日本人MBA生コミュニティは一生の財産。


MBA生活2年間も決して楽では無かった。新卒以来、それなりに忙しい仕事で「残業し過ぎだ」と上司や産業医に怒られながら働いていたが、はっきり言って圧倒的にMBAの方が忙しかった。

学校にもよるのだろうが、Kelloggでの生活で満足に6時間以上寝ることは本当に稀であり、土日も関係無くひたすらグループワーク、課外活動、予習が押し寄せてきた。

その分、英語で人と何かを成し遂げていくこと、そして知らない分野での勉強・プロジェクトに取り組むことへの自信も付いたかな、と。

ここで学んだ知識は時間と共に忘れてしまうと思う。間違いない。というか既に忘れている。

ただ、ここで得た人脈と英語、そして多種多様な人間と全く専門外のことに取り組んでもチームメンバーとして貢献していける、という自信と経験だけは一生忘れないようにしたい。


それらも含めて、自分にとって本当に良かったと思うけどを纏めると...



1. 視野が広がった

普通にずっと同じ場所で同じような仕事していると、ある程度は自分次第でしょうが、だんだん視野が狭まり、価値観も固定化し、ネットワークの広がりも限界があり、ずいぶんと狭い世界を見ていたなぁ、というのが今思う昔の自分。

Kelloggで知らない世界をいっぱい見て、違う世界から来た人たちと交わって、上下関係もなく色んなことを話して一緒に働いていると、色々見えてきますよね。

結果、もはや迷宮。将来何がしたいのか分からない。


やっぱりFinanceやPEが好き。


でも他のこともやってみたい。


日本が好きだって再確認すると同時に海外でも働いてみたくなる。


やってみたいことが多すぎる。


困りますね。


でも、知らないよりも色々知ったうえで、色々悩んで自分で選んだ道で生きていくって方が、自分にとってはいいかな、と思ってます。



2. 自分への自信が適正化された

色んなスキルとバックグラウンドを持った人たちと自分を比べる機会が多いので、「ここはやっぱりアメリカに来ても負けないぞ」と自信を持てた部分、逆に「これは自分にはできない」、「こいつには勝てない」と思ったことも両方いっぱいあります。

個人的には自信過小も過剰もどちらも良くないと思って生きてきたので、今までよりももうちょっと自分の力を正しく見れるようになったと思います。



3. 英語で働くってこと

これは自分にとっては凄まじく重要でした。だって、全く使えなかったから。

MBAの2年間を経て、別にネイティブ並みにペラペラになったわけでもないですし、今でも友人や仕事する相手に「え?何て言った?」って聞きなおされることは普通にありますが、それでも一緒にグループワークして、議論して、遊んで、仕事してって出来るようになっただけで凄い進歩です。

とりあえず「英語でちょっと仕事が出来る人」くらいにはなれたと思うので、将来「英語の出来ない使えないおっさん」になるリスクは大分軽減できたかな、と。

最終目標は「どこの国でも誰とでも働ける人」なので先は長いですが、もうちょい頑張ってみます。



4. やっぱり友達

一番大事なのってこれですよね。

アメリカ人だけじゃなくて、アジア人、そして日本人とも仲良くなれたことが凄い大事。

自分はどういうキャリアを歩むにしても、多分日本に軸足を置いて、アジア辺りが海外と働く際のメインフィールドになる可能性が高いので、多様な業界、個性の日本人やアジア人と仲良くなることが、実は一番貴重な気がする。

そして何より、楽しい。

Kelloggに行くまで、慶應10年間と派遣元の会社6年間以外のコミュニティがほとんどない人生だったので、ここで得た多様な友人達は本当に色んな貴重なものを与えてくれてます。

30歳前後になってから、人生に大きな影響を与えてくれる凄いやつが集まった楽しいコミュニティが一つ増える...  こんな機会が貰えて本当に幸せです。

卒業後も定期的にKelloggの友人の誰かが日本に遊びにきてくれますし、こちらもどの国に出張しても大抵誰か友達がいる。

結婚式に呼ばれてプーケットに行ったり、ハワイに行ったり、韓国に行ったり。

MBA前では全く想像できませんでした。



ってな感じで、本当に来てよかったと思っているんですが、一応Negativeな面もあげておくと、やっぱり専門性が落ちていく…。

卒業してすぐに日本のTOB制度とか民事再生法とか適格再編、会社法とかについて仕事で触れたわけですが、ほんっと驚くくらい忘れている忘れている。


そして単語も出てこない…。


おじいちゃんかと。


そもそも日本の大学時代にあまり真面目に勉強してなかったので、格好付けてるわけでも何でもなく、統計学とかマーケティングとかはもはや日本語で何て言っていいのか分からない。


Regressionを日本語で何て言うのか調べてしまったり(回帰分析でした)、Excelのショートカットの使いやすさも相まって英語でモデルを作ったり。


そして、仕事で培ってきたネットワークも2-3年離れるとさすがに薄まる。


日系企業の知り合いは異動してしまっていたり、外資系の人々は転職してるケース多し。


僕が帰国した頃はまだEightとかもなかったので、Facebookで見つけられればまだいいものの、本当に何してるか分からなくなってしまった仕事の知り合いも多い。


なので、もしやりたいことが明確に分かっていて、それにすぐに飛びつける状態で、他に欲しいものがないんであれば、それをやり続ける方が良い選択になる可能性も。


とは言っても、僕は結局卒業後に同じ場所に戻ってきて同じ仕事をやっているわけですが、MBAに行く前と後では外形的には似ていても頭の中で考えていること、仕事の幅、ネットワーク、グローバルさが全然変わりました。


また別の記事で纏めたり出来れば、と思っていますが、Kelloggの国内外コミュニティからディール貰ったり、海外でチームを作って新たなビジネスを始めたり、グローバル企業を相手にした交渉の最前線に立たせてもらったり、普通に海外に投資したり、投資先のマーケティング戦略を考えたり、オペレーション改善を投資先マネジメントと議論したり、と昔の自分が見たら衝撃を受けるような「幅の広がり方」。


Kelloggに行かなかった人生が全く想像できません。


Kelloggに行って良かったか?


一瞬の迷いもなく、一かけらの後悔もなく、行って良かったと思っています。



そして最後に、僕はあまり勉強が好きな人間では無いです。むしろ嫌いです。

しかしながら、自分に鞭を打って受験期間も含め3年間ほど自分にとっては信じがたい程真面目に勉強してきたため、卒業した時に思ったことは...  ちょっともう勉強したくないな、と。

何かをインプットするために力を注ぐ期間はこれで終わりにし、これからは実社会で何か面白いものを生み出したり、金を稼いだり、少しでもユニークな活躍が出来るように力を割いていきたい…と。

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