2016年9月20日火曜日

Kelloggって何だか忙しい

Kelloggの生活は思ったより忙しい。受験中や渡米前は完全になめてた。


一般的な認知としては、Marketingは世界一、その他もかなり強い、でもParty好きな学校でそれなりに勉強と遊びのバランスが良い、そして皆何故か凄い仲良い、って感じだと思う。


大体合ってる。前の記事で書いたように、いやでも仲良くなる。で、ほとんどの科目がしっかりしてるし、ほぼ全てがアメリカでトップクラスに認められてるらしい。


一つだけ声を大にして言いたい。一つだけ大きく間違っている。


勉強と遊びのバランスが良い? アホかと。




全体を100としましょうか。Academic : Social の比率は75:75くらいですね。しりあすりぃ。


とりあえず皆学校の周りに住んでていつでも集まれちゃうから死ぬほど飲む機会はある。時間制限もあまりない。水曜休みだから、火、金が両方金曜日感覚。


一方で、同じ理由ですべてのグループミーティングが無制限に入ってくる。会社かってくらいの勢いで、皆のスケジュールが見れて(Availableかどうかだけ見える)、ものすごい勢いでグループミーティングのご招待が送られてくる。


夜中開始とかも含む…



でもアメリカ人は英語力のアドバンテージと体力があるからか、ちゃんと飲むし、ちゃんと全部勉強する。


Kelloggに来るやつらだけあって、基礎能力が高いからマジで厄介。こっちはその倍くらい勉強しないと英語力的に太刀打ちできない。


でも、すべてのクラスにグループワークがあって、チーム内の評価も成績に反映されるし、レピュテーション下がると会社みたいにグループから干されるので、手も抜けない。


かといって、飲み会やイベントに行かないとネットワークが増えないし、皆に溶け込めない。


もはやEXCEL循環関数。どうやって抜け出すのか意味不明。


そして、最初の学期からいくつか鬼のようなクラスがある。一つはMGMT (Business Strategy) 。


毎回ものすごい量のReadingが出され、教授からド詰めを食らいながら、授業中にディスカッションを続ける。


「これなんだっけ? はい、そこの君、答えて。」

「それってどういう意味?」

「なんでそう思うの?」

「他の意見は?じゃあ君!」


みたいなことがひたすら続く。マジで怖い。


はっきり言って、英語難しすぎだし、読む量多すぎて、授業当日には細かいことは何も覚えてない。


でもいちいち事前にノート作るほど時間無い。言い訳っちゃあ言い訳だが、3時間ずつくらいしか寝れてないので許してほしい。


で、結局当てられてテンパる。と。


自分から発言しないと、突然Cold-Call(要は突然当てられる)の可能性が上がるので、とりあえずなんか発言しようというモチベーションだけは出る。


結果的にアメリカ人も皆同じアクションを取るので、スピードで負ける。結局Cold-Callされる。みたいな。


更には教授から「君のClass Participation(要は発言かな)のレベルだと単位上げられない」とかメールが届く始末。これ以上追い込んでどうしたいんだ?界王拳でも身に付けさせようっていう親心か?


こんなんGMAT解けるくらいじゃ耐えられないですよ、マジで。


でね、こんな生活が続いているのに、なぜか他のことにも手を出しちゃうんですよ。


KelloggはなんでもかんでもStudent-Drivenという名のもとに、学生が主導権を取る。だから、皆色んな場所でLeaderをやっている。


Kelloggの「クラブ活動やってる」はLeader/Directorとして運営する側にいる、という意味です。登録してたまに行ってるクラブという意味では皆5-10個はあったかと。


そして大抵は日本人でも一つ二つは何かのLeader/Directorをやっている。


日本人でもこれほどまでに色んな活動のリーダーポジションを担っている学校は他にないでしょう。


これって結構凄いことだと思いません?


日本人がMBAの集団の中で何かで主導権を取って活躍する。


そういう経験が出来るのがKelloggの良いところですね。


えぇ、まぁ、結構しんどいですけどね。


一説によると95%の人は一つくらいLeaderポジションを持っていて、3-4割は2,3個持ってるらしい。


だからね、序盤の頃に勢い余って3つくらい応募したんですよ。途中からLeaderとかなれないし。で、Essay+面接をこなしてみたら…全部受かっちゃった。


これは全く自慢じゃないことだけは伝えたい。本当にそれなりに後悔している。


完全に機会損失を恐れた見切り発車でした。


他にもやりたいことあったけど、3つもLeaderになっちゃったせいで、他のことに手を出す余裕が無くなっちゃったのも一つの後悔。


Kelloggでは(他のMBAでも?)、これをFOMO (Fear of Missing out) と呼ぶ。つまり機会損失を恐れて頑張りすぎちゃって、後でハマる、みたいな。


的確な表現です。そして僕は日本でもアメリカでも同じ過ちを繰り返しているわけです。


尚、僕のLeadership positionsは以下の通り。



1. GIM Japan

GIMという、どこかの国の経済や企業戦略、マーケティング戦略などを1学期に渡って学び、最後にその国にField Tripする授業。その日本版。すべてのカリキュラム&Tripを学生が作り上げ、Guest Speakerを招き、すべてを教授のサポートのもとで作り上げていく授業。で、その作り上げる側になった、と。

結構えぐい。カリキュラム作るとか、Reading Material選ぶとか地味に辛い。僕のメインロールは、最後の旅を全部企画して皆を纏めるってことなんだが、皆の最大のモチベーションがそこでもあったりするので、いろんな人がいろんなこと言ってきて、結構めんどい。

まぁ、日本人としてKelloggにContributeする一番簡単かつ最大の場所だと思って、頑張りました。



2. Asian Management Association

要はKelloggのアジア人がほとんど入ってて、なんでもやるクラブ。飲み会からアカデミックなイベントまで本当になんでもやる。そこのMarketing Director。

名前はかっこいいが、やることはFlyer作ったり、T-Shirt作ったり、Promotion Video作ったり、とマジで面倒くさい。

アジア人全員と仲良くなってやりたい、という自分の目的意識に100%合致しているものの、大きなイベントが続くと授業とのバランスを失いテンパる。

ただ、これは投資対効果は非常に大きかった。

いずれ記事にするかもしれないが、2年目からはVice President(No.2)をやっていたのでKelloggのアジアコミュニティへ相当なコミットをしていた分、アジア人は大抵友達になれた。


3.Japan Club

日本人と日本に興味がある外人が入ってる、Asian Management Associationの日本に特化したバージョン。こちらではSocial Director。

名前の通り、数あるイベントの中でも、Social系を担当。

しかし、大きな問題が… 僕はSocialな場に行くことはいいんですが、自分から企画するのあんまり好きじゃないんですよね。。。

じゃあ何でSocial Directorなんてやってんだって?こっちが聞きたいくらいですよ。

他のポジションに応募していたのに、仲の良い2年生のPresidentが勝手にSocialに任命してきた、という流れ。

いまいち向いてなかった気がする。。。。まぁ新しいことへトライする、という意味では仕方ないか。



ってな感じで、アジア一色のLeadership Positions。そう、もうちょっと他のものも混ぜたかった。全部受かると思ってなかった。。。


Kelloggは死ぬほど色んな機会があるし、個人的には地域の企業に無料コンサルティングをするクラブ(NBI)とか、Emerging Market関連のクラブとか、そういうもうちょっとプロフェッショナルなクラブでも色々やってみたかったんだが… 


…授業も結構辛い、遊びも多い、クラブも頑張りすぎた…最初の学期で既にキャパオーバー…というわけです。


そう、Kelloggは良い学校です。思ってたよりも良い学校です。でも思ってたよりも辛かったです。

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