2016年9月19日月曜日

MBA生活の当初1ヵ月間

MBA生活という異次元空間の最初の1ヵ月は結構キツかったことを良く覚えています。

なんていうか...  知らない国でいきなりマイノリティ生活味わうとこうなるのか... って感じです。

それ加えて、Kelloggの最初の荒行「KWEST」は今思えば素晴らしい想い出、行ってる最中はちょっときつかったです...。





(1) 生活セットアップ

Kelloggでは合格者に「ケロ本」なる渡米準備、生活セットアップと授業選択等のための準備本をくれるので、それに乗っ取ってやっていけば万事OK... だと思っていた。


はい、そんな甘くは無かったです。

多分英語力が高い人はケロ本だけで大丈夫。本当に素晴らしい本です。

英語力が不十分な人は文字化けしているゲームを攻略本片手にやっているようなもんです。(僕はこれです。)


渡米後、すぐに入居、携帯電話購入、銀行口座開設、自動車の保険加入、ナンバープレート取得、インターネット&ケーブルTVセットアップ等々… かなり大変でした。


中でも一番大変だったのが、インターネット&ケーブルTVを提供しているComcastとの死闘。


いかにアメリカの第三次産業が常に顧客の期待を下回ってくるか良く分かりました。


まず最初に契約したいと電話したところ、SSN (Social Security Number) が無いヤツは直接サービスセンターまで来い、と言われる。


しかしサービスセンターは車で15分ほどの距離。おいおい。顧客をそこまで呼び出すか?日本だったら絶対に「お伺い致します!」だぞ。


で、行ってみたらすげぇ感じ悪いし、「はい、これ使って自分でセットアップしてね」といった具合。


自分でやってみたら、全く簡単ではない。小学生に方程式解かせているようなもんだと思う。


あまりに手こずったので、カスタマーセンターに電話したところ、何やら訛った英語を超高速で話すヤツに当たる。もはや呪文。


普通の英語でも分からないこと多いのに、これで分かるわけないだろ。
ってか、ちょっと話せばすぐに「こいつ英語あんま話せないな」って気付くだろ?な?そしたら、手加減しろよな。まったく理解に苦しむ。


で、数日掛けてやったインターネット&TV開通。


尚、銀行口座開設は異常にスムーズだった。一点だけ気になったのは、本人確認のために勝手に学校のサイトにアクセスし、俺の個人情報を特定していたこと。
日本だったら確実にアウトだろ、これ。



(2) ACE (KelloggのInternational Student向けのサマースクール)

結論から言えば、本当に行って良かった。素晴らしい仲間が沢山できた。
ただ…大変だったね。まじで。

とりあえず、ブラジル人がもの凄いアグレッシブ。授業中に手を挙げもせずに、思いついたことを喋りまくる。

そして、当初は全く聞き取れなかったほど訛っているインド人と台湾人がそれに輪を掛ける。

韓国人はほぼ時間どおりには来ないし課題もやらない…。


「MBAタイトル > ゴルフ上達 > 授業」という優先度らしい。


完全にカオス。


初めて日本人の全体調和を探るスタンスの重要さが分かった。一人くらいそういうやついないと、この混沌とした状況が永遠に続いていただろう。


尚、最終的には本当に仲良し。この2年間も卒業後もずっと大事なコミュニティになっている。アジア人が多かったから卒業後も特に会いやすい。


MBAの本格的な授業が始まった直後は、ACEメンバーで良く集まって、「アメリカ人の言ってることわかんねぇよ」、「どうやったらクラスのディスカッション入っていけるんだよ」、「宿題教えてくれよ」と抜群のチームワークを発揮するホームのようなコミュニティとなっていた。



(3) KWEST Costa Rica (要は仲良くなるための旅行)


Kelloggの凄い好きなところの一つが、皆が仲良くなるための「仕組み」を多々持っていること。KWESTもその一つ。


とりあえず入学前に、600人の新入生が20~30程度のグループに分かれて世界中を旅する、というもの。

僕の場合は、Costa Ricaに1週間行ってきました。


初日に気付いたこと。本場アメリカ人同士が盛り上がって話してる時の英語は全く分からない、ということ。TOEFL iBT Speakingで聞いていた学生同士の会話はなんだったのか。

生まれて初めて、修学旅行で一人ぼっち状態を味わい、かなり寂しかった。


3日目くらいでようやくなれてきて、楽しめるようになり始める。ただ、日本人で旅行に行った時と比較すれば、50%以下の出来だろう。

何か良く分かんないし、結局全ては聞き取れないし、言いたいことも半分も言えなかったけど、気付いたら最終的に皆仲良し。

これがKelloggの良いところなんだろう。


ちなみに、初日は飛行機が4, 5時間遅れるわ、荷物が届いてないわ、で結構辛い目にあうも、お陰様で皆と話す時間は異常に多く、少しだけ打ちとける。


2日目~4日目午前までは、ジャングルと火山にほど近い場所で過ごす。毎日、山上ったり、ロープに掴まって森の上を飛び回ったり、ラフティングしたりした後は、夜中まで飲む、というサイクルを繰り返す。


4日目午後~最終日までは、海辺のリゾートチックなホテルにて。結局アクティビティの内容が変わっただけで、日中は泳ぐなりサーフィンするなりして、夜は飲む。たまにポーカーもする。


そんな感じの旅でした。纏めると…英語的には辛かったが、最終的には仲良くなれたので行って良かった、という感想。

このメンバーも2年間とその後を通して最も仲が良いコミュニティの一つ。この時点でACEと合わせれば、日本人以外の本当に仲の良い友達50人くらい出来ているのがKelloggの良さ。

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