やれ壮行会だ、説明会だ、と。
多くの人が進学先の決まる4月頃からサマースクールが始まる7月くらいまでの間に色々と始まります。
そもそもMBA始まってないのにね。
そう、つまりただの青田刈りですね。渡米前から企業側はチェックして自分たちをアピールしたいし、MBA合格者側もサマーインターン獲得やらフルタイムのオファー獲得に必死。という構図ですね。
ただ... やっぱりMBA就職は有利な気がします。下駄履いてるというか、需給がタイトというか... ってか有利じゃなきゃこんなキツイ思いして多くの人がいかないか。
今日はそんなお話し。
僕は社費派遣なので、金融系の同業他社ではインターンは許されていませんでした。
なので、コンサル等の「壮行会」(要は青田刈りの為のセミナー兼懇親会)にしか参加していませんし、一般的な投資銀行等は実際受けていませんが、情報だけは入ってくるので、簡単に纏めます。
主にMBA採用を積極的にしかけているのは以下のカテゴリー。
1) 外資投資銀行
GS, モルスタ、メリル、UBS、ドイチェ、バークレイズキャピタル… その他、僕が情報を掴んでないだけかもしれませんし、サマーインターンはやっていないだけかもしれませんが、クレディスイス、HSBC、野村も実際にボストンキャリアフォーラムに行くとしっかり採用しています。
約10社が3人ずつ採用したいと仮定したら、30人程はここで募集がある…と。
2) コンサル
マッキンゼー、BCG、ベイン、AT KEARNEY、デロイト等。
約5-6社が3人ずつ採用したいとしたら、20人程度の募集。
3) その他
PEのベインキャピタル、メーカーではイーライリリー、J&J、楽天等がMBA採用に積極的。他のPEではユニゾンキャピタルでもインターンの受け入れがあったみたいです。一人とかかもしれませんが。
他にも一杯あるのでしょうから、仮に5社×3人だとして15人。
上記を足すと65人程、MBA卒業生獲得ニーズがあるのでしょう。多少数字は粗いですが、大きく下に外れても50人、上にいけば80人程度は欲しがられている気がします。
そして、MBA合格者はどれほどいるのかというと…以下が僕が知っている範囲の2011年入学Top10スクール進学者数です。
ちょっと古い数字ですが、この記事を再編している2016年現在、周囲の噂を聞いている限りはあまり全体的な人数に変化はないような気がします。
Harvard、Wartonが増えた、とか、Kelloggが減った、とかは耳にしますが、内訳の問題で総数としては大差ないでしょう。
(以下、一番有名な気がするランキング「Buisiness Week 2010」のランキング順に)
1. University of Chicago (Booth) - 1~2人
2. Harvard Business School - 7~8 人
3. University of Pennsylvania (Wharton) - 6~7人
4. Northwestern University (Kellogg) - 10人
5. Stanford University (Graduate School of Business) - 3人
6. Duke University (Fuqua) U.S.A. - 4,5人だった気が…
7. University of Michigan (Ross) - 7人
8. University of California at Berkeley (Haas) - 5人
9. Columbia Business School - 2人
10. Massachusetts Institute of Technology (Sloan) - 12人
全部高い方の数字足しても61人。正確な数字ではないので、ざっくり60~70人程度ですね。
そして、ランキング自体も毎年変動する水物ですし、集計する雑誌ごとに若干違うので、Top 10に入ったり入らなかったりする学校も加えれば、80人いるかどうか、といったところでしょう。
つまり、普通に見れば、有効求人倍率は60名程度の募集÷60名程度のMBA進学者で約1倍です。多少数字に変化があっても0.6くらいは間違いなくあると思います。(キツめに見れば50名募集÷80名程度のMBA進学者)
そして!大事なポイント!!この卒業生の半分ないし半分以上は、社費留学生です。つまり高い確率で真面目に就活しません。よって半分が就活しない場合には、有効求人倍率は2倍近くになる計算です。
また、Stanfordの学生等は普通のインターンよりも起業の方向に行く方も多いです。
とは言っても、社費の一部はそのまま会社を辞めて転職したりもしますし、結果としては1倍~1.5倍くらいじゃないかな、と思ってます。
ということで、実はTopスクール進学者は、前述のIB/コンサル/その他だけでも「人材の取り合い」状態になっていたりします。
それに加えて、僕が知らないだけで、MBA卒業生を採用したい企業はもっともっと一杯あると思います。
もちろん、前述の企業達のMBA卒業生に対する採用意欲が減らないことが条件ですし、ただ単なる数字合わせなので、人気の有無による就活の偏り等は配慮していませんが、それでも何となくMBA就活が有利なのかは把握頂けるのではないでしょうか。
MBA行って違う業界にチャレンジしたい、こういう会社でインターンしてみたい、という方、頑張れば高確率で叶うと思いますので、頑張ってくださいね。
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